鼻腔内噴霧型インフルエンザワクチン フルミスト®︎について
フルミスト®︎は鼻腔内噴霧タイプのインフルエンザワクチンです。欧米では早くから実用化されていましたが、2024年より日本でも使用可能となりました。
当院でも取り扱っておりますので、以下の注意点をご確認いただき、希望される方は事前に電話(0276-57-2722)又は窓口で予約してからお越しください。
※Web上からの予約は出来ません、ご注意ください!
【特徴】
●対象は2歳以上19歳未満のかたです。
●1回の接種で完了し、接種後およそ2週間で効果が発現、約1年持続します(注射タイプの有効期間は約5ヶ月とされています)
●鼻腔内にワクチンを噴霧することで、気道分泌型IgA抗体も誘導するため、高い予防効果が期待できます。
●経鼻生ワクチンは、他のワクチンとの間に接種間隔を空ける必要がありません(ただし当院では副作用等の観点から、他のワクチンとは1週間程度の間隔を空けることを推奨しております)。
●注射が苦手なかたにもおすすめです。
【注意点】
●弱毒化したウイルスを用いた生ワクチンのため、接種後に約40%のかたで咳・鼻水・のどの痛みなどの風邪症状がみられます。症状は軽度で数日以内に治ることが多いのですが、数%のかたで発熱がみられることもあります。
●生ワクチンを使用するので、フルミスト®︎接種後1〜2週間前後はインフルエンザ検査を受けると陽性と判定されることがあります。また、接種後2週間以内にタミフル®︎などの治療薬を使用すると、ワクチンの効果が低下してしまう可能性があります。
●接種当日は過度な運動は控えてください。
●接種後1~2週間は、重度の免疫不全者と密に接することは避けてください。
●妊娠可能な女性においては、接種1ヶ月前〜接種2ヶ月後は避妊してください。
●注射タイプのワクチンよりやや高価です(当院ではフルミスト®︎は税込8000円です。通常の注射タイプを2回接種する場合、3歳未満は3000円✖️2回で6000円、3歳以上は3500円✖️2回で7000円です)。
【以下に該当するかたは当院ではフルミスト®︎は接種できません】
●発熱している
●急性疾患にかかっている
●妊娠中、又は授乳中
●ステロイド等の免疫抑制剤を使用している・もしくは免疫不全と診断されている方、又は免疫力の低下している人と同居している方
●気管支喘息で治療中、又は最近1年以内に喘息発作を起こした方。
●鶏卵アレルギー、ゼラチンアレルギーの方
●その他、ワクチン接種が不適当と判断した場合